この章は⑧塗料を塗り重ねるの補足的な内容として、
- ⑧で取り上げなかったその他の塗装方法
- メタリック塗料の塗装方法
- 油絵の具の塗装方法
について解説します。
フィギュアのリペイントにメタリック塗料や油絵の具を使う方法
塗料の重ね方は全部で7つ
結局のところ、塗料を塗り重ねるパターンは全部で7つあります。
- 「ラッカー系」のみ(塗り方①)
- 「ラッカー系」の上に「アクリル系」(塗り方③)
- 「ラッカー系」の上に「アクリル系」の上に「エナメル系」(塗り方④)
- 「アクリル系」のみ(塗り方②)
- 「アクリル系」の上に「エナメル系」
「エナメル系」のみ- 「ラッカー系」の上に「エナメル系」
ただし、6つ目の「エナメル系のみ」が適用されることは少ないです。エナメル系はアクリル系よりもさらに塗膜が弱い(剥がれやすい)ため、メインの色として使うことはほとんどありません。エナメル系は主にスミ入れや目などの細かい塗装に使うため最上層のみに使うと考えましょう。
参考リペイント動画(モンスターハンター リオレウス)では7つ目の塗り方を採用しています。下地の上にラッカー系のホワイトを塗った後、エナメル系のレッドでスミ入れをしています。
塗料の塗り重ね方は大まかに分けると上記の6つになります。使いたい塗料によって、塗り方を使い分けてください。
メタリック塗装
メタリック塗料はラッカー塗料の上に塗装してください。
メタリック塗料は塗膜が弱いものが多いため、ラッカー系のメタリック塗料で塗装するのが一般的です。
ラッカー系のメタリック塗料ほどではないですが、アクリル系のメタリック塗料も販売されています。
参考リペイント動画(造形天下一 悟空)では1つ目の塗り方を採用しています。下地の上にラッカー系のブラックを塗った後、ラッカー系のメタリック塗料で塗装しています。
油絵の具
油絵の具は次のどちらかで塗装してください。
- 油絵の具だけで塗る
- 「ラッカー系」か「アクリル系」の上に油絵具を乗せる
油絵の具は塗膜が弱いため、扱いが難しいです。
参考リペイント動画(Master Stars Piece ゾロ)では塗り方①(ラッカー系のみ)の上に「油絵の具」を塗っています。
油絵の具 メリット:
油絵具は乾燥するまでに時間がかかるためグラデーションが作りやすいのが特徴です。
- 乾燥(固化)するのに時間がかかる(グラデーションが作りやすい)
- 隠蔽力が高い(下層の色を隠しやすい)
油絵の具 デメリット:
油絵具を使う場合は、塗装の最終段階で使うようにしましょう。
油絵具は乾燥して絵の具が固まるまでに時間がかかります。乾燥するのにおおよそ1週間かかります。
- 乾燥するのに時間がかかる
まとめ
以上のまとめです。
- メタリック塗料も塗料の種類(ラッカー、アクリル)に応じて塗り重ねる
- 油絵の具はラッカー系,アクリル系の上に塗るか、油絵の具だけで重ねる