
・クロコダイルのフィギュアをリペイントしたい。
・ワンピースフィギュアのリペイント方法は?
造形王頂上決戦2 クロコダイルのリペイント作例を基に、ラッカー系塗料を使った塗装方法を解説します。
本記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を出しているAtsuki Artチャンネルが監修しています。
【フィギュアのリペイント方法】ワンピース『クロコダイル』を塗装してみた
エアブラシで塗装しています。筆は一切使っていません。ラッカー塗料だけを塗り重ねています。メインとなる色はイエロー(2種類)とオレンジです。塗り重ねるといっても、多いところで4回です。(オレンジ+イエロー+黒+白)
白と黒がハイライトとシャドウです。シャドウを多めに入れてみました。
使用塗料
①イエロー(黄)光沢/4/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
②オレンジ 光沢/59/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
③黄橙色 半光沢/58/日本機識別マーク色/ラッカー系 (GSIクレオス)
④つや消しブラック つや消し/33/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
⑤ブラック(黒) 光沢/2/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
⑥スモークグレー 光沢/101/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
⑦Mr.ベースホワイト1000 (GSIクレオス)
使用した塗料はすべてクレオスのラッカー系塗料で、
イエロー2色/オレンジ/白/黒の構成です。
全体手順の概要
リペイントの手順はマスターリペイントが推奨している手順どおりです。
- (リペイントの工程を把握する)
- フィギュアの材質を確認する:PVC、ABS
- 使用する塗料を選ぶ:ラッカー塗料
- フィギュアを分解する:頭部のみ分解。目・鉤爪・歯をマスキング
- フィギュアを洗浄する
- プライマーで下地塗装する
- ホワイトで下地塗装する
- 塗料を塗り重ねる:ラッカー塗料
- 塗料を希釈する
- 表面処理する:つや消しトップコート
頭部のみ分解しました。(4)
一番初めに目と口をテープとマスキングゾルでマスキングします。(4)
では、パーツごとに塗装の手順(8)を見ていきましょう!
クロコダイルのフィギュアをリペイントする手順
ラッカー塗料でマントを塗装する手順
使用塗料:
①オレンジ 光沢/59/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
②イエロー(黄)光沢/4/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
③つや消しブラック つや消し/33/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
④Mr.ベースホワイト1000 (GSIクレオス)
手順:
ラッカー系オレンジ(①)をマントの凹箇所の溝が深い部分にエアブラシ塗装。
ラッカー系イエロー(②)を凹箇所に広めにエアブラシ塗装。
ラッカー系オレンジとイエローを残しつつ、つや消しブラック(③)をエアブラシ塗装。
ベースホワイト(④)を凸箇所にエアブラシ塗装。
ラッカー塗料で顔を塗装する手順
使用塗料:
①黄橙色 半光沢/58/日本機識別マーク色/ラッカー系 (GSIクレオス)
②つや消しブラック つや消し/33/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
③Mr.ベースホワイト1000 (GSIクレオス)
手順:
マスキングゾルで髪をマスキング。
ラッカー系の黄橙色(①)を顔面にエアブラシ塗装
マスキングゾルで顔面をマスキング
つや消しブラック(②)を顔面左側にエアブラシ塗装して影をつくる
ベースホワイト(③)を顔面右側に弱めにエアブラシ塗装してハイライトをつくる
ラッカー塗料で上半身を塗装する手順
使用塗料:
①イエロー(黄)光沢/4/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
②黄橙色 半光沢/58/日本機識別マーク色/ラッカー系 (GSIクレオス)
③つや消しブラック つや消し/33/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
④スモークグレー 光沢/101/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
⑤Mr.ベースホワイト1000 (GSIクレオス)
手順:
イエロー(①)を上半身全体にエアブラシ塗装。
→顔面と同様に、ラッカー系の黄橙色(②)を首と手にエアブラシ塗装。
→つや消しブラック(③)を首(マント側)と手(鉛直下側)にエアブラシ塗装して影をつくる。
→イエローを残しつつ、スモークグレー(④)を上着にエアブラシ塗装。
→ベースホワイト(⑤)を首にエアブラシ塗装してハイライトをつくる。
ラッカー塗料で下半身を塗装する手順
使用塗料:
①イエロー(黄)光沢/4/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
②つや消しブラック つや消し/33/基本色/ラッカー系 (GSIクレオス)
手順:
イエロー(①)を広めにエアブラシ塗装。
→イエローを残しつつ、ラッカー系つや消しブラック(②)をエアブラシ塗装。
以上で完成です。
まとめ
ラッカー系だけでも、複数の色を重ねることで色彩の表現が広がっていく面白さが感じられると思います。
補足
全体手順②で、ベースホワイトではなくサーフェイサーを吹いています。しかし、本来はベースホワイトの方が良いです。ただ、マントの黒が強く、ベースホワイトの隠ぺい力では黒を覆いきれなかったため、サーフェイサーを使っています。