⑦ホワイトで下地塗装する

フィギュアをリペイントする方法
フィギュアをプライマーで下地塗装する方法については前回の記事:⑥プライマーで下地塗装するを読んで分かった。次の工程「⑦ホワイトで下地塗装する」について知りたい。何のためにホワイトで下地塗装するんだろう?そもそもホワイトって何のこと?

この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しました。 今回はホワイトで下地塗装する方法について解説します。

前回の記事がまだの方はコチラ>>

この記事を読むメリット
  • ホワイトで下地塗装する方法が分かる
  • ホワイトで下地塗装する目的が分かる

では、いきましょう!  

 

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【フィギュア リペイントのやり方】ホワイトで下地塗装する方法

使用する塗料

プライマーの後は白色を塗る

プライマーで下地をつくった後は、白色を塗装しましょう。ここで使うのが下地用の白い塗料であるMr.ベースホワイト1000(Mr.Base White)です。(以下、Mr.ベースホワイト1000を「ベースホワイト」と呼びます)。

エアブラシがなければ、缶スプレーでもOKです。

 

ベースホワイトを下地塗装する方法

瓶タイプのベースホワイトは下記の手順で塗装してください。缶スプレーで塗装するのであれば、1を飛ばして2〜4の手順です。

  1. ベースホワイト:ラッカー系溶剤=1:2」で希釈する
  2. 20〜30cmほど離して塗装する。
  3. ベースホワイトは1〜2回重ねる。
  4. 塗装が終わったらホコリ少ない場所で乾燥させる

下層の色が分からないぐらい真っ白に塗装する必要はありません。ベースホワイトを重ねるのは1回〜2回としましょう。重ねる回数が増えると、フィギュアの細かいモールドが埋まってしまう恐れがあります。  

ホワイトを塗装する理由

はじめに白色を塗装するは、下層の色を隠し、その上に塗る塗料の本来の色(発色)を引き出すためです。まずは白色を塗って、その上に色を重ねていきましょう。  

その他のポイント

”普通のホワイト”ではダメなのか?

”普通のホワイト”ではダメなのか?

下層の色を覆い隠す力を“隠ぺい力”と呼びます。”普通のホワイト”は隠ぺい力が弱いため、塗装しても下層の色の影響を受けてしまい、きれいな白色が塗装できません。

ベースホワイトは隠ぺい力が強いため、下層の色の影響を受けにくく、きれいな白色が塗装できます。ベースホワイトは下地塗装向けのホワイトです。

下地が白色以外だと、下地の上に塗った塗料は下地の色の影響を受けてしまいます。例えば、赤色の上に黄色を塗ると、黄色の鮮やかさが低減してしまうのです。

部分的に白色を塗装する

白色を塗装する必要があるのは、隠ぺい力の弱い色を重ねたい箇所だけです。もし、隠蔽力の弱い黄色などを塗装するのであれば下層に白色を塗装する必要があります。

そのフィギュア本来の色を残しておきたい場合は、その箇所を分解しておくか、テープで保護(マスキング)しておきしましょう。

フルリペイントする場合は全体に塗装する

フィギュアをすべて塗り直したい(フルリペイント)場合は、全体を白色に塗装しましょう。 他の色を少し追加したいときなどは、白くする必要はありません。

 

黒を塗装するならベースホワイトは必要ない?

黒を塗装するならベースホワイトは必要ない?

黒系統の色(黒、灰色、茶色)は隠ぺい力が強いです。黒色が下層の色をきれいに覆い隠します。そのため、黒系統の色を塗りたい場合はベースホワイトを塗る必要はありません。  

 

まとめ

最後に、ホワイトで下地塗装する方法をまとめておきましょう。

今回のまとめ
  • プライマーの後は白色の塗料で下地塗装する
  • 白色の上に色を乗せると色が鮮やかになる(発色する)
  • ベースホワイトは多くて2回まで重ねる
  • 隠ぺい力の強い黒色・茶色を塗装するなら、白色を塗装する必要はない

やっと下準備が終わりました。ついに⑧塗料を塗っていきます