
この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しました。
今回はリペイントしたフィギュアを表面処理する方法について解説します。
では、いきましょう!
【フィギュア リペイントのやり方】フィギュアを表面処理する方法
トップコートとは何か?
表面仕上げ用塗料は、塗装面を保護し、つや感を整えるための塗料です。この作業でフィギュアのつや感が決まります。
一般的には「表面仕上げ用塗料」という名称ですが、製品名の「トップコート」か「クリア」で呼ばれています。(マスターリペイントではトップコートと呼びます)
エアブラシを使えば細かく均一に噴けますが、缶スプレーでも問題ありません。より丁寧に仕上げたい方はエアブラシを使いましょう。
トップコートを塗装する方法
トップコートは下記の手順で塗装してください。
- フィギュアから20〜30cm離して塗装する
- ホコリの少ないところで2〜3時間ほど乾燥させる
フィギュアがパーツごとにバラバラの状態でも、組み立てて完成した状態でも構いません。パーツごとにつや感を変えたいのであれば、パーツごとにトップコートの種類を変えて塗装してください。
トップコートの塗装が終わってフィギュアが乾燥したら、分解したパーツをアロンアルファで接着してください。
アロンアルファは必要最小限で接着するのがポイントです。フィギュアを組み立てるだけでしっかり接合できるようであれば、アロンアルファを使う必要はありません。
アロンアルファを付け過ぎてしまうと、接着面からアロンアルファがはみ出て、部分的に光沢ができてしまいます。
トップコートを塗装する2つの目的
①塗膜の保護
1つ目の目的は塗装した表面の塗料を剥がれにくくするためです。トップコートを塗装しなかった場合、フィギュアをどこかにぶつけてしまった時に塗料が剥がれることがあります。
塗膜の弱いアクリル系塗料とエナメル系塗料を使った場合はトップコートは必須です。ラッカー系塗料を使った場合でもトップコートを塗装してください。
②つや感の調整(ツヤツヤ or つや消し)
2つ目の目的はフィギュア全体のつや感を整えるためです。
塗料には光沢タイプ(ツヤツヤ)と非光沢タイプ(つや消し)のものがあります。そのため、複数の塗料を使うと、部分的に光沢があったりなかったりします。
もし、それが狙い通りのつや感なのであれば問題ありませんが、全体のつや感を統一したいのであればトップコートを塗装しましょう。部分的につや感を変えたいときもトップコートを塗装してください。
どのトップコートを使えばいいのか?
以下の2つを考えてトップコートを選んでください。リペイントせずにつや感だけを変えたい場合は②をご覧ください。
①使用した塗料
最上層に塗った塗料(1番最後に塗った塗料)からトップコートを選びます。
アクリル系塗料かエナメル系塗料で塗装したなら、クレオスの水性のトップコートを使ってください。
②つや感
完成イメージのつや感からトップコートを選びます。
- つや感をなくしたい → つや消し
- つや感を出したい → 光沢(つやあり)
- 少しつや感を出したい → 半光沢
これは好みに依りますが、特に気にしないようであれば、つや消しを噴いておけば良いでしょう。
トップコート塗装のポイント
雨の日はトップコートを塗装しない
湿度の高い雨の日を避けてトップコートを塗装してください。空気中に水分が多いと、トップコートと空気中の水分が混ざって変色してしまいます。
UVカットありとUVカットなし
GSIクレオスのトップコートには「UVカット付き」のモデルがあります。「UVカット付き」は紫外線による変色を防いでくれます。
おすすめは「UVカット付き」。「UVカット付き」と「UVカットなし」の金額差は数百円です。ほとんど値段は変わらないのでUVカット付きを選んでおきましょう。
塗装が終わった後、フィギュアを箱にしまっておくのであれば「UVカット付き」である必要はありません。無印(UVカットなし)を使ってください。
まとめ
最後に、表面処理する方法をまとめておきましょう。
これで完成です!
今回の①〜⑩の方法でリペイントしたフィギュアについても記事にしています。記事一覧にありますので、ぜひ参考にしてみてください。