
この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しました。
今回は塗料を希釈する方法について解説します。塗料を塗り重ねる方法と合わせて確認してください。
では、いきましょう!
【フィギュア リペイントのやり方】塗料を希釈する方法
「希釈」の意味
「希釈」とは溶剤で塗料を薄めることです。塗料を薄めずにそのまま塗ると、粘度が高く、塗料の伸びが悪くなります。塗料がよく伸びるようにするために薄める(希釈する)必要があります。
美術の授業で絵を描くときに絵の具を水で薄めるイメージです。
希釈に使う溶剤は3つ
希釈に使う溶剤は大きく分けて3種類あります。
- ラッカー系塗料用の希釈溶剤
- アクリル系塗料用の希釈溶剤
- エナメル系塗料用の希釈溶剤
塗料の種類によって希釈溶剤を使い分けてください。
- ラッカー系塗料 → ラッカー系塗料用の希釈溶剤
- アクリル系塗料 → アクリル系塗料用の希釈溶剤
- エナメル系塗料 → エナメル系塗料用の希釈溶剤
ラッカー系塗料用の希釈溶剤
ラッカー系溶剤の種類
種類(メーカ)は大きく分けて3つです。
- Mr.うすめ液(GSIクレオス)
- ラッカー溶剤(タミヤ)
- ガイアカラー薄め液(ガイアノーツ)
塗料のメーカに対応させて溶剤を使い分けてください。(値段の差はありますが、どれもだいたい同じです)
使用する塗料がクレオスであればクレオスの①Mr.うすめ液を使います。
タミヤであればタミヤの②ラッカー溶剤を使います。
ガイアノーツであればガイアノーツの③ガイアカラー薄め液を使います。
ラッカー系溶剤の使い方
塗料:溶剤=1:2 で希釈してください。塗料がサラサラになる程度が目安です。
この希釈率1:2は”新品の”塗料ビンから取り出した場合です。塗料ビンの蓋を一回でも開けると塗料に含まれる溶剤が少しずつ気化していきます。塗料ビンを一度開封すると、数カ月ほどで塗料がドロドロ状態になっていきます。
新品のときは塗料1に対して溶剤2で希釈し、日が経つにつれて徐々に溶剤を入れる割合を増やしていきましょう。
アクリル系塗料用の希釈溶剤
アクリル系溶剤の種類
種類(メーカ)は大きく分けて3つです。
- 水性ホビーカラーうすめ液(GSIクレオス)
- アクリル溶剤(タミヤ)
- アクリル系溶剤(ガイアノーツ)
ラッカー系溶剤と同様に、塗料のメーカに対応させて溶剤を使い分けてください。
使用する塗料がクレオスであればクレオスの水性ホビーカラーうすめ液を使います。
タミヤであればタミヤのアクリル溶剤を使います。
ガイアノーツであればガイアノーツのアクリル系溶剤を使います。
アクリル系溶剤の使い方
アクリル系塗料はとりあえずアクリル系溶剤を使わずに塗ってみましょう。アクリル塗料は粘度が低いので、アクリル系溶剤で希釈しなくても問題ありません。
塗料の伸びが悪いと感じたら、アクリル系溶剤を少しだけ使って希釈してください。
エナメル系塗料用の希釈溶剤
エナメル系溶剤の種類
種類(メーカ)は大きく分けて2つです。
- エナメル溶剤(タミヤ)
- エナメル系溶剤(ガイアノーツ)
2種類ありますが、エナメル溶剤についてはプラモデルやガンプラで長い歴史があるタミヤ製を選んでおけば問題ありません。
エナメル系溶剤の使い方
エナメル塗料の使用用途はスミ入れがほとんどです。エナメル塗料にてスミ入れをする際は、 塗料:溶剤=1:6 で希釈してください。
スミ入れ専用塗料というのも販売されていますが、その場合は希釈する必要はありません。スミ入れに適した希釈率ですでに希釈されているため、塗料ビンからそのまま塗料を出してスミ入れしてください。
まとめ
最後に、塗料を希釈する方法をまとめておきましょう。
最後に、⑩表面処理をして完成です。