【フィギュアのリペイント方法】アクリル塗料の種類まとめ

水性ホビーカラー(GSIクレオス) 塗料

フィギュアをリペイントしたい。アクリル系の塗料は臭いが無くて使いやすいらしいけど、アクリル系塗料って種類がたくさんあってどれを選べばいいのかよく分からない。オススメのアクリル系塗料を知りたいな。ついでにアクリル系塗料をうすめる液についても知りたい。

この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しました。

今回は代表的な5つのアクリル系塗料をまとめてみました。どのアクリル系塗料を使えばいいのかわからないのであれば、ぜひ参考にしてみてください。(アクリル系塗料の性質についてはコチラでザックリと解説しています)

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【フィギュアのリペイント方法】アクリル塗料の種類まとめ

よく使われている5種類のアクリル系塗料を比較していきます。

  • 水性ホビーカラー(GSIクレオス)
  • タミヤカラー(タミヤ)
  • セラムコート
  • シタデルカラー(ゲームズワークショップ)
  • ファレホ(ボークス 造形村)

 

水性ホビーカラー(GSIクレオス)

水性ホビーカラー(GSIクレオス)

ド定番のアクリル系塗料。  専用のうすめ液(水性ホビーカラー うすめ液)で薄めてください。

メリット

  • 入手しやすい
  • 値段が安い

amazonでも某家電量販店でも取扱いがあるため、入手しやすいというメリットがあります。

 

デメリット

  • 塗膜が弱い
  • 隠蔽力が弱い
  • 容器がビンタイプ

他のアクリル系塗料の中でも、やや塗膜と隠蔽力が弱いです。そのため、黒の上に白色や黄色などの隠蔽力の弱い塗料をしっかりと発色させるためには、4回以上は重ね塗りする必要があります。

塗料がビン入りなので、必要量を取り出すのが面倒です。

 

タミヤカラー(タミヤ)

フィギュアリペイントで使う「アクリル系塗料」の種類まとめ

クレオスの水性ホビーカラーと並んで、ド定番のアクリル系塗料。専用のうすめ液(X-20A)を使いましょう。水性ホビーカラーと同様に、amazonでも某家電量販店でも取扱いがあるため入手しやすいです。

メリット

  • 入手しやすい
  • 値段が安い

 

デメリット

  • 塗膜が弱い
  • 隠蔽力が弱い
  • 容器がビンタイプ

 

水性ホビーカラーとタミヤカラーは最も入手しやすいアクリル系塗料と言えるでしょう。特にこだわりがなくアクリル系塗料で何を使うか迷っているのであれば、水性ホビーカラーかタミヤカラーを選んでみてください。

水性ホビーカラーとタミヤカラーどっちがいいのか?

水性ホビーカラーとタミヤカラーはどっちもド定番っていうのは分かった。で、どっちを選べばいいの?オススメは?

結論から言うと、タミヤカラーの方が使いやすいです。タミヤカラーは水性ホビーカラーよりもやや塗膜が強い印象を受けます。ただし、違いは微々たるもので使用感には個人差があるでしょう。

コストパフォーマンスの違いはありません。どちらも内容量は10mlで、メーカー価格は162円です。

他のアクリル系塗料と比べるとこの2つの塗料はコスパに優れています。

 

セラムコート(デルタ)

フィギュアリペイントで使う「アクリル系塗料」の種類まとめ

非常に優秀なアクリル系塗料。トールペイントの世界でよく使われている塗料です。木・布・キャンバス・紙・プラスチックに塗ることができます。 フィギュアのリペイントで使う人は少数ですが、とても扱いやすく優秀な塗料です。

塗るとパリっと乾いてくれて、水性ホビーカラーやタミヤカラーよりも塗膜と隠蔽力が強いのが特徴です。
乾燥して固まる前は水に溶けますが、乾燥して固まった後は水に溶けません。
容器がボトルタイプなので、使用量を調節しやすいのもgood。
 
水性ホビーカラーなどのド定番の塗料と比べると入手しにくいです。amazonや楽天では取扱いがありますが、某家電量販店では販売されていません。
乾くとつや消しになるので、光沢を出したいのであればトップコートでツヤ感を調整してください。
 

シタデルカラー(ゲームズワークショップ)

最強のアクリル系塗料。卓上ボードゲーム(『ウォーハンマー』、『ロード・オブ・ザ・リング』)で使う駒(フィギュア)を塗るために作られた塗料です。

メリット

  • 塗膜がとても強い
  • 隠蔽力がとても強い
  • 水で薄められる(専用のうすめ液がない)
  • ラッカー系、エナメル系塗料の上からでも塗れる

他のアクリル系塗料よりも圧倒的に塗膜が強く、隠蔽力も高い

ラッカー系塗料の上にも、エナメル系塗料の上にも塗ることができます。他のアクリル系塗料にはない特徴です。

ラッカー系塗料・アクリル系塗料・エナメル系塗料を用意する必要がありません。下地塗装から完成に至るまでをシタデルカラーひとつですすめることができます。

 

デメリット

  • コスパが悪い(内容量mlあたりの値段が高い)
  • 店舗でやや入手しにくい

amazonや楽天などのECサイトで入手しにくいですが、ヨドバシカメラの実店舗では取り扱いが多いです。

 

セットで購入するとお得。定価は5,500円です。価格の変動が激しいので注意してください。

 

シタデル ペインティング システムとは?

シタデルカラーにはシタデル ペインティング システム(Citadel Painting System)という塗装手順があります。料理レシピのようなものです。完成例一覧と使用する塗料と使用する手順が明記されているため、どの塗料をどの順番で塗ればいいのか悩むことなく塗装を進められます。

  • 完成例一覧(自分のイメージに近い完成例を選ぶ)
  • 使用する塗料(選んだ完成例に使用する塗料を用意する)
  • 塗装する順番(BASE→LAYER→SHADE→HIGHLIGHTの順番に塗装する)

 

ファレホ(ボークス 造形村)

フィギュアリペイントで使うファレホはこれ!
塗膜がやや強く、隠蔽力がやや高いのが特徴です。シタデルカラー程ではありませんが、他のアクリル系塗料よりも、圧倒的に塗膜が強く、隠蔽力も高いので、体に有害なラッカー系塗料を使う必要がありません。別ページでファレホの全種類をまとめてみました。

基本色のセットです。

肌の色に使う塗料のセットです。
基本色と肌色のいいとこどりセットです。ファレホ入門者にオススメ。

メリット

  • 筆塗り用とエアブラシ用に種類が分かれている
  • 塗膜がやや強い
  • 隠蔽力がやや強い
  • 水でも薄められる
  • 容器が先細ボトル
ボークスの店頭で目立つ場所に陳列されています。スペインで生産されている塗料です。塗った感じはセラムコートに似ています。
精製水を使うとより滑らかに塗装できると宣伝されていますが、水で希釈してもokです。ボトルの先端がスポイト状となっているため、滴数を数えて塗料を出すことができます。
 

デメリット

  • ややコスパが悪い(内容量mlあたりの値段が高い)
17mlで290円(+税)なので、水性ホビーカラー(17mlで204円)と比べるとややコスパが悪いでしょう。
 

ファレホはエアブラシ塗装がラク!

ファレホはエアブラシ塗装がラクです。理由は、 うすめ液で希釈する必要がないから。
ファレホは筆用塗料とエアブラシ用塗料に分かれていて、エアブラシ用塗料はエアブラシ塗装するのに最適な希釈率にあらかじめうすめられています。
通常のラッカー系塗料でのエアブラシ塗装はうすめ液で塗料を薄める必要がありますが、ファレホであればボトルからエアブラシのカップに直接塗料を入れることができます。
 
  • 筆用塗料    :モデルカラー
  • エアブラシ用塗料:モデルエアー
 
 
 
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まとめ

いかがでしたでしょうか。メーカーを組み合わせて塗装しても問題ありません。使いたい色がなかったら別のメーカーで探してみるのもアリです。

・コスパで選ぶなら

 セラムコート>水性ホビー=タミヤ>ファレホ>シタデル 

・塗膜の強さ、隠蔽力の高さで選ぶなら

 シタデル≫セラムコート=ファレホ>タミヤ>水性ホビー 

・入手のしやすさで選ぶなら

 水性ホビー=タミヤ>シタデル≫セラムコート=ファレホ 

・アクリル系塗料だけで塗装したいならシタデルカラーかファレホ。(ラッカー系を使わない)。

・エアブラシ塗装で希釈する手間を省きたいならファレホ。

ぜひ、自分に合ったアクリル系塗料を探してみてください。