
この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しました。
今回は筆の洗い方とメンテナンス方法について解説しました。この方法を使えば筆を長持ちさせることができます。
では、いきましょう!
筆の洗い方とメンテナンス方法【フィギュアリペイント初心者向け】
筆を洗ってメンテナンスする手順は次の5つです。
- 溶剤で洗う
- 筆専用洗浄液で洗う
- 水で洗う
- コンディショナーで筆先を整える
- 自然乾燥させる
順番に見ていきましょう。
筆の洗い方とメンテナンス方法
手順①:溶剤で洗う
まずは、溶剤で洗います。
溶剤は使った塗料に応じて選んでください。
- ラッカー塗料 → ラッカー溶剤で洗う
- アクリル塗料 → アクリル溶剤で洗う
- エナメル塗料 → エナメル溶剤で洗う
アクリル塗料であるファレホとセラムコートはアクリル溶剤ではなく水でもOKです。
筆に付いた塗料が乾燥する前であれば、この段階である程度きれいになります。
溶剤で洗った後は、キッチンペーパーなどで水分を取りましょう。
手順②:筆専用洗浄液で洗う
次に、筆専用の洗浄液で洗います。Mr.フデピカリキッドがオススメです。
Mr.フデピカリキッドはMr.ブラシウォッシャーと一緒に使います。
Mr.フデピカリキッドをMr.ブラシウォッシャーに注ぎます。
Mr.ブラシウォッシャーの底面には穴が開いた金属製のプレートが入っています。
Mr.ブラシウォッシャーのプレートに筆先をこすりつけて塗料を落とします。
手順③:水で洗う
水で洗ってMr.フデピカリキッドを落とします。
キッチンペーパーで水分を取りましょう。
手順④:コンディショナーで筆先を整える
コンディショナーで筆先を整えます。
タミヤから販売されている筆用コンディショナーが有名です。
いったん、爪楊枝などでコンディショナーを取ります。

それでもOKですが、爪楊枝などでいったんコンディショナーを取ることをオススメします。
コンディショナーのビン内に汚れが入るのを防ぐことができます。
コンディショナーを人差し指と親指の”腹”に付けます。
人差し指と親指で筆先を軽く挟むようにして形を整えます。
キッチンペーパーで水分を取りながら毛先を整えます。
手順⑤:自然乾燥させる
付属のキャップを付けて、自然乾燥させます。
筆立で自然乾燥させてもOKです。
これで完了!
筆の洗い方とメンテナンス方法に関するQ&A
簡単に筆を洗うにはどうすればいい?

コンディショナーは省いても問題ありません。
- 溶剤で洗う
- 筆専用洗浄液で洗う
- 水で洗う
コンディショナーで筆先を整える- 自然乾燥させる
理由は筆専用洗浄液のフデピカリキッドにはリンス効果もあるため。
筆を洗浄すると同時に、コンディショナーと似た効果が期待できます。

筆をしばらく使わくなったときにコンディショナーで筆を整えておくのがオススメです。
塗装が終わるたびにコンディショナーで筆を整える必要はありません。

省略できますが、なるべく筆専用洗浄液で洗うことをオススメします。
筆は消耗品なので「ダメになったら買い換えるから適当に洗う」という考え方でもOK。
- 溶剤で洗う
筆専用洗浄液で洗う- 水で洗う
コンディショナーで筆先を整える- 自然乾燥させる
溶剤と水で洗って自然乾燥させるだけなら、メンテナンスにかかる時間と費用を減らすことができます。
Mr.ブラシウォッシャーの洗い方

キッチンペーパーなどに浸けて燃えるごみとして捨ててください。
紙コップにキッチンペーパーを詰め、Mr.フデピカリキッドを浸す方法が簡単でオススメ。
排水溝には流してはいけません。
Mr.フデピカリキッドの効果

3年間も放置していたアクリル塗料用の筆をMr.フデピカリキッドとMr.ブラシウォッシャーで洗ってみました。
青系の塗料がこびり付いています。

洗浄前

洗浄後
洗うのに時間はかかりましたが、水と溶剤だけでは落ちなかった塗料が落ちました。
Mr.ブラシウォッシャーの底に青系の塗料が溜まっています。
別メーカの製品も使ってみたい

ガイアノーツでも類似した製品が発売されています。
筆を長持ちさせる4つの方法
筆を長持ちさせる方法は次の4つ
- なでるように洗う
- 塗料が付いたまま筆を放置しない
- 筆の根元まで塗料を付けない
- 筆立で保管する
順番に見ていきす。
方法①:なでるように洗う
筆先をなでるようにして洗いましょう。
やさしく軽く洗うのがポイント。
筆先を強く押し付けないよう注意してください。
方法②:塗料が付いたまま筆を放置しない
溶剤や水でこまめに洗いましょう。
塗料を付けたまま放置すると塗料が固まってしまいます。
固まった塗料を剥がす時にも、毛が傷んでしまいます。
方法③:筆の根元まで塗料を付けない
塗料は筆先だけに付けるようにしましょう。
筆の根本まで塗料が付いてしまうと、根元で塗料が固まって毛先が広がってしまいます。
ただし、筆先だけに塗料を付けたとしても、毛が塗料を吸収して根元まで塗料が上がってきます。
筆の毛の半分ぐらいを目安に塗料を取ってください。
方法④:筆立で保管する
付属品のキャップよりも筆立で保管することをオススメします。
理由は付属品のキャップは筆の持ち手とキャップの間に毛が挟まることがあるから。
まとめ
以上、まとめておきましょう。
今回は以上です。