
・ラッカー系塗料を使いたいけど、クサすぎて草はえるw
・安くてもできるラッカー塗料のシンナー臭を防ぐ方法を知りたい
ラッカー系塗料は塗料ビンの蓋を開けただけでも強烈なシンナー臭がします。それをさらにエアブラシ塗装すると部屋中へ臭いが充満してしまいます。
クサい。
ラッカー系塗料にはさまざまなメリットがあるため、なかなか手放すことができません。今回は、ラッカー系塗料のシンナー臭を低減させる具体的な9つの対策案をまとめてみました。
【フィギュアリペイント】ラッカー塗料のシンナー臭を防ぐ9つの方法
臭いの少ないツールを使う
溶剤臭を抑えたうすめ液を使う

モデレイト溶剤(ガイアノーツ)を使うことをオススメします。溶剤臭を香料で抑えた製品であるため、無臭ではありません。臭いはします。
性能としてはリターダー入りのブラシマスター(ガイアノーツ)と同じ。
クレオスとタミヤからは臭いを抑えたラッカー塗料の溶剤は販売されていないためガイアノーツの一択です。
溶剤臭を押さえた洗浄専用溶剤を使う

洗浄には、マイルドツールウォッシュ(ガイアノーツ)を使うことをおすすめします。エアブラシ塗装で色を入れ替えるとき、またはエアブラシ塗装を終えてエアブラシや塗料皿を掃除するときに使う洗浄専用の溶剤です。
うすめ液を使うこともできますが、洗浄専用のマイルドツールウォッシュを使いましょう。うすめ液よりも成分が強いため、少ない使用量・時間で掃除することができます。
例えば、「うがい」をするときに、うすめ液だと4〜6回ほどでカップ内がきれいになります。それに対して、ツールウォッシュだと2〜3回ほどでカップ内がきれいになります。マイルドツールウォッシュを使うことで、溶剤が空気中へ揮発する時間が短縮させることができます。
塗装ブースを強化する
「エアーブラシシステム スプレーワーク ペインティングブースⅡ」というタミヤのド定番、かつ優秀な塗装ブースがあります。種類はシングルファンとツインファンの2つ。文字通りファンが1つか2つかの違いです。
ファンの稼働音が気にならないのであればツインファンを使いましょう。2倍の吸気量となり、溶剤が部屋に充満するのを防ぐことができます。
塗装ブースの弱点
塗装ブースは手もとの吸気をするためのものです。そのため、空気中に広がった臭いには効果がありません。塗装中にできるだけ吸気されやすいよう吸気ファンに向かって塗装する必要があります。
換気する
塗装が終わったら換気しましょう。最も基本的、かつ有効な対策です。(塗料の注意書きにも記載されています)。
2つ以上の窓を開けると効果的。ワンルームであれば、ドアと窓を開けて換気しましょう。夏場は夕方以降に、冬場は昼時に換気するのがおすすめです。
消臭剤を置く
シンナー臭にも効果のある消臭剤とは?
無香空間をおすすめします。一般販売されていますが、シンナー臭にも効果ありです。
香りでごまかすタイプの消臭剤ではなく、ぷるぷるした透明ビーズが臭いの元を吸収してくれます。効果がなくなると、ビーズの大きさが小さくなるため、容器の外からビーズの大きさを見るだけで使用期限を判断できます。
ラインナップされている本体容器のサイズは3種類(126g、350g、630g)です。
無香空間がコスパ最強である理由とは?
1500gの詰め替え用が販売されています(1500gというと結構な量です)。無香空間以外の消臭剤では、これほど大容量の詰め替えはありません。
本体容器を部屋にいくつか置いておき、効果がなくなったら詰め替えましょう。
空気清浄器を使う
おすすめはファンディスタイルAC-4234W(ツインバード工業)。最安の空気清浄機です。(2019年現在)。
一般的にどの空気清浄機には脱臭機能が付いているので、どれを使っても問題ありません。(ラッカー系塗料やシンナー臭対策用の空気清浄機は市販されていません)。
ラッカー塗料ではなく、アクリル塗料を使う
やや的外れですが、ラッカー系塗料を使わない塗装方法は今後の主流になっていきます。今後、個人向けの塗料はアクリル系塗料に傾倒していくでしょう。
それも踏まえて、ラッカー系塗料だけで塗装するのではなく、アクリル系塗料もバランスよく使っていくことが望ましいです。
換気のいい部屋に住む
窓が2箇所以上あれば空気の入口と出口ができるため、換気効率が高まります。(マスターリペイント監修者の住んでいる部屋はワンルームですが、窓が北と南に1つずつあります。)
外でやる
いろいろ対策をしたとしても、屋内での対策には限度があります。家族に迷惑をかけないという点で、最も有効な方法です。
外で塗装するのは春以外
花粉の飛ぶ春を避けて夏秋冬にラッカー系塗料を使った塗装をしましょう。夏秋冬にまとめてエアブラシ塗装や缶塗装をしておいて、家の中でもできるアクリル系塗料を使った筆塗装などはいつでもできる状態にしておきます。
無風のときにやる
外で塗装すると風の影響を受けて、エアブラシ・缶スプレーからの噴射に偏りが出てきます。できるだけ風の少ないときに塗装するか、風よけ用に箱ダンボールを用意して、ダンボールの中で塗装するようにしましょう。
充電式エアブラシか缶スプレーを使う

エアブラシは塗料を霧状にするため、どうしても空気中へ拡散してしまいます。エアブラシを屋外で使おうとすると電源ケーブルを延長したり、屋外まで道具を持って行ったり、作業環境を整えるのに手間がかかります。
コンプレッサー一体型の充電式エアブラシ・缶スプレーであれば、充電式エアブラシ・缶スプレーとフィギュアを屋外に持っていくだけでささっと済ませることができます。
充電式エアブラシを使ってルパン三世をリペイントしています。(詳細はコチラ)
amazonでは頻繁にセール販売しています。要チェックです。
まとめ
以上、まとめです。対策を組み合われば、さらに消臭効果が期待できます。
- 臭いの少ないツールを使う
- 塗装ブースを強化する
- 換気する
- 消臭剤(無香空間)を置く
- 空気清浄器を使う
- ラッカー系塗料ではなく、アクリル系塗料を使う
- 換気のいい部屋に住む
- 外でやる
- 充電式エアブラシか缶スプレーを使う
基本は換気です。換気が最も効果的かつ経済的です。換気にプラスαで自分に合った方法を選んでみてください。
(他に何かいい方法がありましたらコメントください)