
・フィギュアをリペイントにサーフェイサーは必要?
・そもそもサーフェイサーってどういうときに使うの?
サーフェイサーはプラモデル・模型・ガンプラの世界で、下地塗装に使われています。
フィギュアのリペイントでサーフェイサーはどのように扱えばいいのでしょうか。今回はサーフェイサーについてまとめてみました。
この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しています。
【フィギュアのリペイント方法】サーフェイサーは必要ない!?
結論から言うと、フィギュアのリペイントでは1つの例外を除いてサーフェイサーを使う必要はありません。
その例外とはプライマーを塗装した後のホワイトです。

基本的にサーフェイサーはプラモデルの世界のものと考えましょう。
フィギュアのリペイントでサーフェイサーを使わない方がいい理由
フィギュアにサーフェイサーを使うと、モールド表現が埋まってしまうため、サーフェイサーは使わない方がいいのです。
サーフェイサーにはいくつかの効果がありますが、その内の1つに「パーツの傷を埋める」という効果があります。
フィギュアは人肌や服装等を表現するために、パーツごとに表面の質感(モールド)が表現されています。戦闘で付いた傷を表現しているものもあります。
プラモデルでサーフェイサーを使う6つの理由
プラモデルの世界でサーフェイサーが使われる理由について、簡単にまとめておきます。
- 陰影を見やすくし、傷や合わせ目を見つけやすくする
- パーツの傷を埋める
- 光の透過を防ぎ、重厚感を出す
- 塗装前の下地として、上層の塗料の食いつきを良くする
- 下地の色を均一にした上で色の塗装をすることで、全体の統一感を出す
- 下地を作り、上塗り塗料の発色を良くする
フィギュアのリペイントでサーフェイサーを使ってもいい場合とは?
サーフェイサーを使ってもいいのはパ−ティングラインを処理したい場合です。サーフェイサーを塗装してパーティングラインを削ってからリペイントしましょう。
マスターリペイントではパーティングラインを処理しないという前提の上でフィギュアをリペイントする方法を解説しています。
フィギュアの原型カラーとは?
造形天下一武道会・造形王頂上決戦・造形アカデミーというプライズフィギュアのシリーズでは「通常カラー」の他に「原型カラー」があります。レアカラーという位置づけで、通常カラーよりも少ない数でラインナップされています。

ここまで読んでいただいた皆さんはお気づきのように、「原型カラー」はサーフェイサーの「陰影を見やすくし、傷や合わせ目を見つけやすくする」という効果を活かして、原型のモールドを目立たせているのです。
ハイライトとなる箇所は光が当たって白くなるため見づらくなります。また、シャドウ(影)となる箇所は光が当たらずに黒くなるため見づらくなります。
フィギュアの色を白と黒の中間色である灰色にすることで、陰影が見やすくなり、モールド(傷)が見やすくなります。
まとめ
以上、サーフェイサーについてまとめておきましょう。
- フィギュアのリペイントにサーフェイサーは必要ない
- 例外としてプライマー塗装後にフィニッシングサーフェイサーを使う
- サーフェイサーはフィギュア表面の細かいモールドを埋めてしまう