
アクリル系塗料のファレホを使ってみたいんだけど、種類が多くてどれを買えばいいのかよくわからない。筆塗装するにはどのファレホを使えばいいんだろう?エアブラシ用専用のファレホもあるの?
この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しました。
本記事ではフィギュアのリペイントにはどのファレホを使えばいいのかについて解説しました。
では、いきましょう!
【フィギュアのリペイント方法】ファレホの使い方を徹底比較!
フォレホは大きく分けて7種類あります。
- モデルカラー(MODEL COLOR)
- ゲームカラー(GAME COLOR)
- パンツァーエース(PANZER ACE)
- モデルエアー(MODEL AIR)
- ゲームエアー(GAME AIR)
- メカカラー(MECHA COLOR)
- メタルカラー(METAL COLOR)
他メーカのアクリル系塗料との比較についてはこちらで説明しています。
オススメはモデルカラーとモデルエアー
結論から言ってしまうと、筆塗装ならモデルカラー、エアブラシ塗装ならモデルエアーを使っておけば問題ありません。
- 筆塗装 → モデルカラー
- エアブラシ塗装 → モデルエアー
モデルカラーとモデルエアーはファレホの中で最もスタンダード(標準的)なシリーズです。
より詳しく知りたい方はこちら↓を読んでみてください。
ファレホで筆塗装する場合
モデルカラー(MODEL COLOR)

ファレホシリーズの中で最もスタンダードなシリーズ。ファレホの公式ホームページでカラーチャートを確認し、自分のイメージに合った色を選んでみてください。色数も多い(209色)です(2019年4月時点)。
「他のメーカ塗料は使わず、がっつりファレホいっぽんで行く」と決まっているのであれば、基本色(黒・茶・紫・赤・青・緑・黄・白)を揃えてみるのもいいかもしれません。原液のまま塗ることができますが、もし、塗りにくいようであれば原液:水=9:1でうすめてください。(モデルカラーの中にも3種類あります。)
- モデルカラー(無印):一般的な色。193色。
- 蛍光カラー:蛍光塗料。5色
- モデルカラー メタリック塗装用カラー:8色。
※モデルカラー メタリック塗装用カラーは筆塗装できません。エアブラシ塗装用の塗料です。
モデルカラーをエアブラシ塗装する方法
モデルカラーは筆塗り用の塗料ですが、希釈して無理やりエアブラシ塗装することもできます。モデルカラーをエアブラシで塗装するときは、原液:水=1:1でうすめてください。(気持ち水の方が多め)。
この後に出てくるゲームカラーとパンツァーエースも1:1の希釈率でうすめれば、同様にエアブラシ塗装することができます。
ゲームカラー(GAME COLOR)

ゲームカラーとモデルカラーと性質はほとんど同じ。 違いがわかりづらいですが、モデルカラーよりも塗膜がやや強く、隠蔽力がやや高いのが特徴です。
最大の違いは色と使用用途(コンセプト)です。モデルカラーは「なんでもOK」というコンセプトで約200色の種類があります。それに対して、ゲームカラーは「ファンタジー系キャラクターのフィギュアやガレージキット、プラモデル、メタルフィギュア向け」に調色された鮮やかな塗料というコンセプトで約120色です。
リアル系フィギュアを塗るのであればモデルカラー。ややゲームやアニメ寄りのカラーリングにしたいのであればゲームカラーから選ぶといいでしょう。ゲームカラーの中にも5種類あります。
- ゲームカラー(無印):20色
- ゲームカラーインク:ウォッシング用の塗料です。10色
- エクストラオパークゲームカラー:隠蔽力が高いです。16色
- スペシャルエフェクトカラー:7色
- ゲームカラー ウォッシュ:5色
パンツァーエース(PANZER ACE)
ミリタリープラモデルやAFVプラモデル(Armored Fighting Vihicle:戦闘用車両)を塗装する人向けに調色された塗料。 車両だけでなく、人(軍人・軍服)を塗ることも想定されています。
「レザーベルト色」や「ドイツ軍戦車兵カラー」など、塗料の名称がそのまま塗るものの名前になっているため、フィギュア(プラモ)にそのまま色を当てはめていけば完成させることができます。
そもそもパンツァーとは何か?
パンツァー(:panzer)とはドイツ語で戦車のこと。単語単体では「戦車」の意味で使われていますが、文中で使われるときは第二次世界大戦時のドイツ軍戦車の意味で使われます。(戦車専門誌「PANZER」は文中ではなく、単語単体なので「戦車」の意味です)
ファレホでエアブラシ塗装する場合
モデルエアー(MODEL AIR)
モデルカラー(筆塗装用)のエアブラシ版。222色あります。塗膜の強さや隠蔽力はモデルカラーと変わりませんが、エアブラシ塗装用の濃度に調整されているため、ボトルからそのままエアブラシ塗装することができます。
希釈する手間を省くことができるというのが最大のメリット。エアブラシ塗装したいのであればモデルエアーを選んでください。
ゲームエアー(GAME AIR)
ゲームカラーのエアブラシ版。51色あります。モデルカラーとモデルエアーのように、ゲームカラーとゲームエアーとで基本的な性質は変わりません。
こちらも希釈する手間を省くことができるというのが最大のメリットです。
筆塗装にもエアブラシ塗装にも使えるファレホ
メカカラー(MECHA COLOR)

ロボットキャラクターを塗装する人向けに調色された塗料。塗料の濃度がモデルカラーとモデルエアーの中間に調整されているため、うすめ液でうすめなくてもそのままエアブラシ塗装することができます。仕上がりは半光沢です。
エアブラシ塗装するには粘度が少し高いので、塗りにくく感じる場合は原液:水=9:1ぐらいの割合で希釈すると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。筆塗装かエアブラシ塗装か決まっていないのであれば、とりあえずモデルカラーを選んでおけばOKです。
筆塗装かエアブラシ塗装か決まっているのであれば、上記シリーズの中から自分の用途(コンセプト)に合った塗料を選んでください。その際はメーカHPのカラーチャートを参考にしてみてください。