
・フィギュアのリペイントにサーフェイサーは必要?
・ベースホワイトの前にサーフェイサーを使った方がいいの?
・プライマーの次はサーフェイサーを塗るの?
本記事は、フィギュアのリペイントに使えるサーフェイサーを紹介します。
この記事はYouTubeでフィギュアのリペイント動画を投稿しているAtsuki Artチャンネルが監修しています。
【フィギュアのリペイント方法】オススメのサーフェイサー
フィギュアのリペイントではサーフェイサーは必要ありません。

しかし、フィギュアのリペイントに使っても良いサーフェイサーがあります。それが、GSIクレオスから発売されているフィニッシングサーフェイサーです。
Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 ホワイト とは?
Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 ホワイトは下地塗装の最終仕上げに使用する白色のサーフェイサーです。(以降、「フィニッシングサーフェイサー」と呼びます)。2016年12月に発売が開始されました。ホワイトの他にもブラックとグレーの2色があります。
缶スプレーもあります。
ベースホワイトとフィニッシングサーフェイサーの違い
マスターリペイントでは、プライマーの下地塗装が終わった後にMr.ベースホワイト1000を使うことを推奨しています。(以降、Mr.ベースホワイト1000を「ベースホワイト」と呼びます)。
ベースホワイトとフィニッシングサーフェイサーの違いは、粒子の大きさです。ベースホワイトよりもフィニッシングサーフェイサーの方が粒子が小さく(番手が大きい)なっています。
”番手”とは塗料名称の後ろについている1000や1500などの数字のことです。
- 番手が小さい=粒子が大きい
- 番手が大きい=粒子が小さい
粒子が小さいと、どういう効果があるのか?
①モールドを埋めにくい(メリット)
粒子が大きいほどフィギュアのモールドを埋めてしまいやすいため、フィギュアのリペイントでは粒子が小さい(番手が大きい)方がいいです。ベースホワイトよりもフィニッシングサーフェイサーの方が粒子が小さいため、モールドを埋めにくくなります。
- ベースホワイトの番手 :1000
- フィニッシングサーフェイサーの番手:1500
②塗膜が滑らかになる(メリット)
塗装した表面のことは”塗膜”と呼ばれています。粒子が大きいと塗膜が荒くなり、フィギュアの表面の質感が失われます。反対に、粒子が小さいと塗膜が滑らかになり、フィギュアの表面の質感が失われずに済むのです。
- 粒子が大きい=塗膜が荒い
- 粒子が小さい=塗膜が滑らか
③塗装回数が増える(デメリット)
フィニッシングサーフェイサーは下地の色を隠すために、塗装回数が増えるというデメリットがあります。粒子が小さいことはデメリットにもなるのです。
粒子が小さいため、うすーく塗装することができますが、ベースホワイトよりも塗装回数を増やす必要があります。
フィニッシングサーフェイサーを下地塗装する方法
フィニッシングサーフェイサーは下記の手順で塗装してください。缶スプレーで塗装するのであれば、1を飛ばして2〜4の手順です。(手順はベースホワイトと同じです)
- 「フィニッシングサーフェイサー:ラッカー系溶剤=1:2」で希釈する
- 20〜30cmほど離して塗装する。
- フィニッシングサーフェイサーは2〜3回重ねる。
- 塗装が終わったらホコリ少ない場所で乾燥させる
手順はベースホワイトとほとんど同じです。違いは、重ねる回数がベースホワイトよりも多くなること(3)です。ベースホワイトは1〜2回だけ重ねますが、フィニッシングサーフェイサーはそれよりも塗装回数が増えます。
下層の色が分からないぐらい真っ白に塗装する必要はありません。重ねる回数が増えると、フィギュアの細かいモールドが埋まってしまう恐れがあるので、重ねすぎには注意してください。
まとめ
今回のまとめです。フィギュアのリペイントでは、下地塗装の最終仕上げ塗料として、ベースホワイトの代わりにフィニッシングサーフェイサーも使用できるという話でした。
- フィニッシングサーフェイサーはベースホワイトよりも粒子が小さい
- 粒子が小さいとモールドを埋めにくい
- 粒子が小さいと塗膜がより滑らかになる
- 粒子が小さいと下地の色を隠すのに塗装回数が増えてしまう